NECエレクトロニクスとルネサス テクノロジは9月16日、事業統合に関する統合基本契約を締結した。NECエレクトロニクスを存続会社として2010年4月1日付けで合併する。
統合比率はNECエレクトロニクス1に対しルネサス テクノロジ1.189。なお、2010年3月31日までにルネサス テクノロジは日立製作所と三菱電機を割当先とした総額780億円の株主割当増資を実施する。
統合後の新会社の社名はルネサス エレクトロニクスとなり、NECエレクトロニクス代表取締役社長の山口純史氏が会長に、ルネサス テクノロジ代表取締役社長の赤尾泰氏が社長に就任する。
4月1日には新会社がNEC、日立製作所、三菱電機の3社を割当先とした総額約1220億円の第三者割当増資を実施して、資本を強化する。これにより、新会社への出資比率はNECが33.42%、日立製作所が30.73%、三菱電機が25.14%となる。
NECエレクトロニクスとルネサス テクノロジはともにシステムLSIなどを主力とする半導体専業メーカー。ルネサス テクノロジには現在、日立製作所が55%、三菱電機が45%出資している。半導体市場における世界的な競争の激化や新興国市場の台頭を受けて業績が低迷しており、2009年4月27日から両社は事業統合の検討を進めてきた。
新会社はマイコン、システムLSI、個別半導体という3つの製品群に注力する。また、応用製品ごとにマイコンやシステムLSI、個別半導体をまとめて提供するソリューション提案を通じて事業拡大を図る考えだ。
なお、両社の2009年3月期の業績は、NECエレクトロニクスが売上高5464億7000万円、営業損失683億5500万円の赤字、ルネサス テクノロジは売上高7027億3900万円、営業損失965億7300万円の赤字となっていた。
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