マッチングサイトを検証--アラサー世代、男性と女性で見るところはどう違う? - (page 3)

奥井夏子(イー・エージェンシー インフォメーションアーキテクト)2009年09月17日 08時00分

マッチングサービス、アラサー男女の傾向

 今回のテストから見えてきた共通の傾向は下記の通りです。

  • 女性の場合:
    写真はもとより、学歴・職業など様々な条件から相手を絞り込み、自己紹介文から相手の人柄を推し量る。慎重に比較検討を重ねて、たった1人を選びコンタクトする。
  • 男性の場合:
    自己紹介文をじっくり読むことはせず、むしろ写真などから受けるファーストインプレッションを信じて相手を選ぶ。「連絡が来ないかもしれない」などの理由から複数人にコンタクトする。

 男性は女性よりも写真を大きな判断材料としていましたが、それはパートナーを外見だけで判断するといった意味ではないようです。インタビューにおいて男性被験者たちは、「これだけ登録者がいるのだから最初は外見が自分の好みかどうかで絞り込んで、その人の内面はサイト上の情報ではなく会って徐々に知っていきたい」と答えています。男性も女性も、相手を選ぶプロセスが違うものの、その人柄を重視することに変わりないようです。

 以前、「ECサイトの画面設計--男と女、買い物の行動パターンはどう違う?」という検証をしました。その時には、男性はランキングデータを重要視し、女性はイメージを重要視するという結果が出ています。

 今回のテストでは「相手のデータをしっかり集めてからコンタクトする女性」と「写真から受けた印象により自分の直感を信じてコンタクトする男性」という、ある意味ECサイトとは真逆の結果となったことも興味深い点と言えるでしょう。

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