モトローラの主軸はソフトウェアへ--モバイル市場での復権をかけた取り組み - (page 2)

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年09月17日 07時30分

 「T-Mobile G1」や「Google Ion」(おそらく現時点で最もよく知られているAndroid携帯電話機だろう)とは異なり、CLIQはMotorolaがデザインしたホームページを備えている。ユーザーはCLIQのホームページで、ソーシャルネットワークアプリケーションやニュースフィード、および標準の音声通話、テキストメッセージ、電子メールなどからの大量の通知を見ることができる。これは、ユーザーがホームページからさまざまなウィジェットを選択して、Facebook、「Google Maps」、電子メール、ボイスメールを切り替えることができる、Palmの「Palm webOS」と「Palm Synergy」ソフトウェアに類似している。

 Business Weekによると、Motorolaは2007年からMOTOBLURの開発に取り組み、ほぼすべてを自社で設計したという。Jha氏は、GoogleおよびAndroidとの提携を開始したのは、サードパーティーのソフトウェアデベロッパーとの連携とアプリケーションの販売について、Motorolaが単独でやるよりもGoogleの方がはるかにうまくできると気が付いたからだと述べている。

 Jha氏は、MOTOBLURを利用できるのはMotorolaだけではなく、このソフトウェアのAPIを後にリリースすることで、外部デベロッパーもMOTOBLURを利用することができると、InfoWorldに語った。このことで、GoogleおよびAndroidに関する問題が複雑になる可能性があるが、Jha氏は米CNETとのインタビューで、Motorolaは非互換性をもたらしてAndroidを分断することのないよう細心の注意を払うと主張した。

 MotorolaがCLIQで取った、ソーシャルネットワーキングを重視したマーケティング戦略に対して、人々が反応するかどうかはともかく、MOTOBLURは、さまざまなタイプのユーザーに合わせて作られる一連の携帯電話製品の基盤となるだろうと、Jha氏は述べている。Motorolaは、あらゆるユーザー向けに1つの携帯電話機を作っているAppleの手法をまねるのではなく、一連の携帯電話機で広く利用できる独自のソフトウェアとオンラインサービスの組み合わせに、会社全体を、あるいは少なくともモバイル部門を賭けている。

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