健康食品などのネット通販を手掛けるケンコーコム株が騰勢を強めている。9月2日まで4営業日連続で値幅制限いっぱいまで買われるストップ高となった。8月半ばまで4万円近辺で推移していたが、足元で7万円台まで上昇。株式市場は同社株を民主党関連銘柄と位置付けているようだ。
ケンコーコムは今年6月の薬事法規制を受け、主力商品のひとつであった第2種医薬品のインターネット販売ができなくなっていた。6月以降、受注の大幅な減少と失注により、月次売上高は激減。6月の医薬品売上高は5月実績比62.4%減となっていた。
ケンコーコムはかねてから薬剤師を中心に安全な医薬品販売に取り組んできたが、薬事法改正によって第3類以外の医薬品通信販売は原則禁止、第2類医薬品も、厚生労働省の定める離島居住者などに限り2年間の期限つきで通信販売を認めると定められ、ビジネス領域の縮小を余儀なくされていた。楽天など、ほかのインターネット通信販売事業者はこの薬事法改正に反対していたが、ケンコーコムはもっとも大きな悪影響を受けた企業の1つと認識されている。
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