医薬品ネット通販のケンコーコムの2009年3月期(2008年4月〜2009年3月)単独決算は、本業のもうけを示す営業損益が4600万円の赤字(前年同期は700万円の赤字)だった。営業赤字は2期連続。競争激化で粗利益率が33.8%と1.4ポイント悪化した。2010年3月期は黒字転換を目指すが、現在議論されている改正薬事法による医薬品販売の制限範囲の行方によっては、利益が下押しされる可能性があるという。
売上高は28.5%増の103億1200万と初めて100億円を突破した。主力のリテール(小売)事業は29.1%増の94億7500万円だった。かつてのコエンザイムQ10や杜仲茶のように大きなブームになった健康食品こそなかったが、第4四半期の取扱商品数が12万9409点と前年同期に比べて27.2%増えるなど品ぞろえが広がった。販売ルートでは楽天支店経由が伸びた。
小売業者向けにプラットフォーム機能を提供するドロップシッピングは、パートナー企業の成長で25.7%増の7億5700万円だった。
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