まず、Windows 7の紹介はマイクロソフト コマーシャルWindows本部 本部長 中川哲氏によって行われた。中川氏はWindows 7の開発のポイントを次のように挙げている。
中川氏によれば、「Windows 7はMicrosoftが何をしたいかではなく、お客様が何を望んでいるかを重視して開発された」とのことで、そのためにアンケートやインターネット上でのフィードバックを元に90以上のシナリオを想定し、600以上の機能を検討したという。その結果として、機能強化のポイントとなったのは次のような項目である。
パフォーマンスについては特筆すべきものがある。特にスリープからの復帰やブートの高速化に力を入れたとのことで、デモではIntel Core 2 Quadの最新PCからPentium Mクラスの旧型PC、Atomベースのネットブックなど様々なPCが並べられ、従来のWindowsに比べて驚くほど高速に起動する様子が紹介された。
また、多くのユーザにとって懸念となっている互換性についても、自動的にパッチの適用を実施してくれる互換性アシスタントや、Virtual PCを利用したXPモードなどによって実用上問題なく動作するとのことである。
Microsoftではワークスタイルの多様化への対応にも重点を置いているとのことで、Windows 7はそれひとつであらゆるシーンに適応した機能を提供できるようになっていると中川氏は強調する。
その一役を担うのがアプリケーション仮想化技術「AppV」である。AppVによってWindows Server上に展開されたアプリケーションを、クライアントマシンに仮想的にインストールすることができ、これによって作業環境の容易な配信や復元が可能になるという。
「Windows 7により、あらゆるワークスタイルに対応した理想のデスクトップ環境を実現できる」と、中川氏は同製品に対する自信を覗かせた。
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