ネットブックとノートPCの違い--あいまいになる境界線 - (page 3)

　Acerによれば、「典型的な」ネットブックは、「Atom」プロセッサを搭載し、重量は3ポンド（約1.36kg）以下、10〜11.6インチのスクリーンを備え、299ドル前後の価格帯だという。Hewlett-Packard（HP）は、ネットブックは12インチ以下のサイズで、「従来のノートPCがコンテンツの消費と同時にコンテンツの作成を目的に設計されている一方、コンテンツの消費を目的に」設計されたコンパニオンデバイスとして意図されていると述べる。

　これは明らかに、かなり恣意的だ。技術的な定義があるとすれば、それはこのように目まぐるしく変わり続けることはないだろう。2年前には、ネットブックはもっと小さな、わずか7インチほどのスクリーンを備えたデバイスとして定義されただろうし、最低価格ももっと高かった。

　だが、各カテゴリから1機種を選んで比較してみるのが最も参考になるだろう。そこで、Dellの399ドルのInspiron 11z（特別販売期間終了後には、価格はもう少し高くなると思われる）と、同社のネットブック「Inspiron Mini 10」を比較してみよう。Mini 10は11zとほぼ同様のスペックとなるよう構成したが、その結果、価格は424ドルと少し高くなってしまった。