3世代前:
Super Nintendo(北米版スーパーファミコン)
発売日:1991年8月(北米地域)
ソニーのPlayStationのせいで下がった注目度を取り戻すため、1997年後半に任天堂はより小型でシンプルな、廉価版「Super Nintendo」(北米版スーパーファミコン)を発売した。この製品ではカートリッジのイジェクトボタンがなくなっており、ユーザーが手で引き抜くだけになっていた。また、背面のAVポートは微妙に仕様が異なっていて、S-Video信号やRGB信号を使用することができなかった。価格は100ドルで、本体の人気が絶頂期にあったときのゲーム1本の価格とあまり変わらなかった。
すべてのゲームコンソールメーカーの中で、ソニーはハードウェアを数年ごとに完全にリニューアルしている唯一のメーカーだ。面白いのは、そうしたリニューアルの間隔が短くなってきていることだ。PlayStationの場合(初代からPS3まで)、発売から大幅リニューアルまでの時間は、5年からわずか3年に減っている。
PlayStation | PlayStation 2 | PlayStation 3 | |
---|---|---|---|
発売日 | 1995年9月 | 2000年10月 | 2006年11月 |
薄型版の発売 | 2000年3月 | 2004年11月 | 2009年9月 |
これが意味することは、大規模リニューアルの間隔が2年ごとか、さらには毎年へと短くなっていくということだろうか。おそらくそうだろう。それは、携帯ゲーム機器や、「iPod」などの家庭用電子機器でも非常にうまくいっている。AppleはiPodのよりパワフルでスリム化したモデルを2001年以降毎年作り出している。そして、Electronic Entertainment Expo(E3)のような年1回のイベントは、ゲームコンソールメーカーに対して、何かすごいものを見せるようプレッシャーを与え続けている。
しかし薄型PS3の場合、発売時期に間に合わせるために新型PS3を急いで出しただけで、ソニーが第一に進めていたのがこの薄型版だったということもあり得る。「Cell Broadband Engine」プロセッサなどのPS3のコアテクノロジも、PS3の発売以来変更されている。これには、製造プロセスの変更も含まれおり、90ナノメートル(nm)から65nm、さらに薄型PS3で採用される45nmへと変更されている。こうした変更点は、低電力化、コンポーネントの小型化、冷却の効率化につながっている。
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