スリムになるゲーム機--小型化の歴史に見るその傾向 - (page 2)

文:Josh Lowensohn(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年08月26日 07時30分

旧世代

前世代:

ソニー「PlayStation 2」(PS2)
発売日:2000年10月26日(北米地域)

 PS2は、前世代の中では、大がかりなモデルチェンジが施された唯一のゲームコンソールだ。Microsoftの初代「Xbox」と任天堂の「ゲームキューブ」はどちらも物理的な変更を行っていない。

 ソニーが行った最初の大規模なリニューアルは、実は9回目にあたるものだ。ソニーは内部構成を頻繁に変更していて、回路基板を簡素化したり部品をあちこち移動したりすることで、人々がハードウェアを改変することを思いとどまらせていた。このリニューアルは、発売から3年たたずに行われたもので、本体正面に赤外線ポートを追加し、ユーザーが内蔵DVDプレーヤーを赤外線ドングルなしで操作できるようにした。またPS2は、旧バージョンよりも動作音が静かなため、ソニーが認めるように、多くの人がこのシステムを主にDVDプレーヤーとして使用していた。

 2004年、ソニーはPS2の薄型バージョンを発売した。これは、電源装置を本体外部に移動し、本体サイズを大幅に小型化したものだ。この新型PS2ではまた、トレイローディング型のディスクメカニズムに替わって、ユーザーがパネルを跳ね上げてディスクを本体に入れる方式を採用していた。ほかの変更点としては、以前はオプションだった(そして無償ではなかった)ネットワークアダプタを本体内に組み込んだことがあり、これによってユーザーは自分のゲーム機を接続してオンライン対戦ができるようになった。

 それから3年後、ソニーは重量を3分の1に軽量化した薄型バージョンの出荷を開始した。その後すぐに、電源装置を本体内に戻し、外部電源アダプタのないバージョンを発売している。

初代のPlayStation 2(左)と薄型バージョン(右) 初代のPlayStation 2(左)と薄型バージョン(右)
提供:Sony / CNET

2世代前:

PlayStation
発売日:1995年9月9日(北米地域)

 初代PlayStationは、11年間生産され、1億台以上が販売されたため、あらゆるゲームコンソールのなかで最も多くハードウェアのリニューアルを行っている。

 変更点の多くは内部部品に関するものだが、外観が最も大きく変更されたのは、2000年7月に発売された「PS one」だ。これは、ハードウェアが大幅に小型化され、まったく新しいシステムソフトウェアと、小型チップを搭載した回路基板を備えていた。

初代のPlayStation(左)とPS one(右) 初代のPlayStation(左)とPS one(右)
提供:Sony / CNET

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