ゲームとBlu-ray映画のディスクを読み取る青紫レーザーにも同じことが言える。PS3は、最初に発売された時点では、このテクノロジを採用した数少ないプレーヤーの1つだった。PS3はその中で最も安いものでもあった。その後、Blu-ray Discプレーヤーの価格は劇的に下がり、今では100ドル以下で入手できる。
この世代のゲームコンソール戦争も、ソニーにとってかなり厳しいものになっている。ソニーは、かつての優位を、市場で1年先行していたMicrosoftのXbox 360と、任天堂の家族向けの(そしてかつては250ドル安かった)Wiiから守らなければならなくなった。薄型PS3の299ドルという新しい値札は、その何よりの証拠だ。
では、任天堂とMicrosoftは2009年、新しいハードウェアで後に続くだろうか。その可能性は低い。
Microsoftは先々週、さらに機能を追加したXbox 360の新しいシステムソフトウェアを発表した。またMicrosoftはE3で、プレーヤーの動きを探知してゲームに組み込むモーション検知カメラ「Project Natal」を発表し、デモを行った。その直後、Microsoftの最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏は聴衆に対して、このカメラが2010年に出荷される新しいバージョンのハードウェアに搭載されると語ったという。ただし、このうわさは数日後Microsoftによって否定された。
任天堂はどうかというと、新しいハードウェアを発売するのは、古き良き値引きよりも現実味がない。現在ソニーは、Wiiよりもグラフィック能力に優れ、素晴らしいBlu-rayプレーヤーも兼ねるゲームシステムを、50ドル高い価格で提供している。さらに、これから登場してくる新しいゲームで追加のハードウェアが必要になれば、新しいゲーマーにとってはなかなか手が出ない。任天堂の売り上げも急落しつつある。NPD Groupによる最新のデータでは、このコンソールの7月の販売台数は、前年同月の半分以下だった。クリスマス商戦が近づく中、値下げの可能性は非常に高い。
Wiiが少しでも小型化することを期待してはいけない。少なくとも2010年までは。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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