楽天株評価の最大のネックだったTBS株問題も終結に向かい始めている。楽天はTBSホールディングスに対して買い取り請求を行っており、7月末にはTBSから買い取り代金の一部として400億円が支払われている。実際の買い取り代金は東京地方裁判所の決定によるが、問題終結に向けた双方の取り組みの進ちょくについて株式市場はポジティブに受け止めている。
一方で翌営業日となる8月10日の株価は反応薄。アナリストから楽天の好決算を予想するリポートが出ており、大幅な増収増益決算も株式市場は「予想通り」との反応を示している。ただ、楽天の決算にネガティブな要素がなかったことは新興市場全般にとっては大きな好材料。これで主力ネット株の決算発表が一巡しており、新興市場全般には安心感が浮上している。
今後、決算発表が最終盤に向かうにつれ、インパクトのある決算発表自体が減ってくる。そうなると、この楽天や圧倒的な好決算を発表済みのグリーなどに資金が回帰していく可能性が高い。ネット系の好決算銘柄には再度の投資妙味が膨らみそうだ。
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