タブレットは、ウェブをブラウジングしたり、メディアを見たりするにはいいかもしれないが、電話の代わりには大きすぎるし、仕事用のコンピュータとして持ち歩くには機能があまりにも限られている。実際の仕事には、キーボード付きのネットブックかノートPCが必要になるだろう。タブレットは、ほかの中間的なデバイスや、ウルトラモバイルPC、ネットブックと同じように、本当のコンピュータのアクセサリなのだ。タブレットでは、価格に見合うほどのことができない。サイズと機能の両面で大型のコンピュータと携帯電話の中間に位置するガジェットにお金を払う余裕があるなら、持ってみるのもいいが。
つまりタブレットは、アクセサリとしては高すぎるのだ。Appleがタブレットを、うわさされている700ドルから800ドルの価格帯で発売するなら、うまくいかないだろう。消費者がそれを気に入らないからでも、欲しがらないからでもない。購入することを正当化できないからだ。
筆者は実は、CrunchPadの方に期待している。ウェブに的を絞っていて、価格が安いためだ。しかしそれでも、うわさになっている400ドルという小売価格は、現実の人間の、現実の予算にとっては高すぎると思う。また、報じられているところでは、ネット接続がまばらにしか存在しない世界で実用的なソリューションになるには、CrunchPadにはローカルリソース(ストレージ)が不足しているという(Silicon Alley Insider参照)。コンピュータマニアなら気に入って、リビングのソファでネットサーフィンするためのコンピュータとして買うかもしれない。しかし現実的なテクノロジニーズに対応しようとしているファミリー層には、200ドルのAcer「Aspire one」のようなネットブックの方が向いている。Aspire oneには、ノートPCやほかのネットブックと同じように、本当のキーボードやそれ自体のストレージがあるし、これを出張に持って行って、実際に仕事をすることができる。
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