対応テレビを購入すれば、VODだけでなく、専門チェンネルが視聴できるIPTVサービスもある。シャープ「AQUOS」と東芝「REGZA」では、薄型テレビに「ひかりTV」の対応チューナーが搭載されている。
ひかりTVとは、NTTぷららがNTT東日本/西日本の提供する光回線を通じて、テレビやビデオ、カラオケなどを視聴できるようにした、テレビ向けの映像配信サービスだ。
光回線をテレビにつなぐだけなので、面倒なアンテナの設置は不要。豪雨や雪でも、映像が乱れないのもメリットだ。映画やドラマ、スポーツ、音楽など、多彩な専門チャネルを用意し、地上デジタル放送が見られるのもアクトビラとの大きな違いとなる。
ビデオは1本ごとのオプション料金で楽しめるだけでなく、月額基本料金で約5000本の映画が見放題になるサービス(2625円)も用意されている。
また、他の事業者が運営するIPTVサービスでも、専用チューナーを使えば、テレビにつなげて利用できる。たとえばKDDIが提供する「ひかりone TVサービス」。こちらは、専門番組と約5000タイトルのVODが専用の「au BOX」を使って視聴できる。一部のビデオはauの携帯電話へ転送して外に持ち出せるのが特徴だ。
そのほかにも、Yahoo! BB ADSL、Yahoo! BB 光、ビー・ビ−・ケーブルを提供する「BBTV」、USENが提供する「GyaO NEXT」といったサービスでも、専用チューナーをテレビ接続すれば利用が可能になる。アンテナ経由でしかテレビ番組が見られなかったことを思うと、ネット接続は大きな恩恵をもたらしていると言えるだろう。
また、これらのIPTVに加え、最近、電気量販店のテレビ売り場では、地デジ、BS、スカパー!などが見られるNTT東日本のフレッツテレビの加入キャンペーンが盛んに行われている。チューナーを購入すれば、アンテナ交換の面倒がない、また光テレビやGyaO NEXTへの加入もできるなど、使い勝手は良い。
テレビメーカーが、独自のテレビ向けネットサービスを用意しはじめたのもここ数年の大きな特徴だ。
シャープはYahoo! JAPANとともに「Yahoo! JAPAN for AQUOS」を展開。フルハイビジョンコンテンツを揃えたほか、Yahoo! IDとの連携や動画チャンネルのスタートなど、積極的な取り組みを見せる。
一方、日立「Wooo」では、専用ポータルサイト「Wooonet」を用意している。携帯電話からテレビへメッセージを送信できる「メッセージボード・サービス」を備えたほか、PCからビデオ映像や写真をサーバにアップロードすると、テレビから映像や写真を見ることができる「ビデオdeメール」など、コミュニケーションツールとしての機能を充実させている。
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