米Yahooのトップページとなる「Yahoo.com」は、インターネット上で非常に多くのユーザーが訪れるページだが、ついに大幅なデザイン変更が行われた。また、8月からは、同社の検索ページでも似たようなデザイン変更が実施される予定である。
Yahooは米国内のユーザー向けに、米国時間7月21日午後より、新たにパーソナライズ機能を強化した新デザインのトップページを選択可能にする予定だ。今回の変更でユーザーは、基本となるアプリケーションとして、単にYahooのサイト上で提供されているサービスのみならず、eBay、Facebook、Twitterなどの他社サービスも選択できるようになることが、Yahooのコンシューマーエクスペリエンス担当シニアバイスプレジデントのTapan Bhat氏によって明らかにされた。
これらのアプリケーションは、「My Favorites」と呼ばれる、トップページ左のカスタマイズ可能なセクションに表示される。各アプリケーションのアイコン上にマウスポインタを合わせると、提供コンテンツや連動広告がポップアップ表示されるようになっている。
Bhat氏は「パーソナライズを強化したユーザーエクスペリエンスの創造のため、ユーザーが望むならば、Yahooで提供中のものでも、Yahoo以外で提供されているものでも、すべてをまとめて提供することにした。ユーザーエクスペリエンスを第一に求めることこそが、現代のような世界でYahooに最も必要とされている点である」と述べた。
今回のデザイン変更は、インターネット上の一般大衆にコンテンツおよび連動する広告を同時に提供するというコアビジネスの再生を目指すYahooにとって、その取り組みの中心を成すものとなる。これまで長年にわたってYahooは、売り上げを主に検索広告に依存する主要対抗企業Googleに利益性で遅れをとっていた。さらに、Yahooは、Microsoftのオンライン事業や、Facebookを始めとする他の新興企業からの圧力が強まる事態にも直面している。
Yahooは、広告主との関係においても、一層の成功を収めることを期待している。Bhat氏は「コンテンツや関連する内容にターゲットを絞ることができる優れた機会を、広告主に対して新たに提供していく」と語り、その一例として、特定のユーザーにマッチした地元の映画館での上映時間などが表示された目立つ広告を配する、ある映画アプリケーションのデモンストレーションを行った。
My Favoritesの機能は、Yahooの検索ページでも採用される予定になっており、同社の検索トップページや検索結果の表示ページは、よりコンテンツにアクセスしやすいポータル化されたデザインになるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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