Yahooは米国時間7月7日、Yahooの検索エンジンを用いた調査作業を支援する新しいツール「Yahoo Search Pad」をローンチする。Yahoo Search Padは、ユーザーが調査作業に入ったことを認識すると、自動的に検索結果を保存する。これによりユーザーは、プロジェクトの続きを後日再開することが容易になるはずだ。
これまで他のウェブメモサービスは、失敗に終わるか、少なくとも重要なツールにはなれずに終わることが多かった。「Google Notebook」や「JetEye」といったツールはどれも、ウェブ検索結果の保存においては非常に優秀なツールだ(った)が、これらのツールは、ユーザー側の意思を必要とする。これらとは対照的にSearch Padは、(Yahoo上で作業している場合に限るが)ユーザーの活動を監視し、Yahooのコンシューマーエクスペリエンス担当バイスプレジデントであるLarry Cornett氏によると、「深い科学的技術を用いて、ユーザーが調査作業中であることを認識する」という。
つまり、電話会議中に退屈しのぎにおもしろい猫のビデオを探していても、それには反応しない。しかし病状について検索したり、自動車など高額商品を調査したりすると、ユーザーが多数のリンクをクリックしていることを認識して、バックグラウンドに専用の資料を作成し、検索結果をそこに整理し始める。
筆者が試用してみたところ、宣伝されていたほどうまくは動作しなかった。Yahoo検索結果ページの隅にひっそりと存在する同サービスは、筆者が試しに病状の検索を実施している間、ウェブサイトのタイトル、画像、URLを小さなノートに収集したが、筆者がサイトを数十回クリックするまでは、ポップアップして整理を手伝ってくれることはなかった。しかし、筆者が試したのはローンチ前日のプロダクトであり、筆者が以前に入手したオンスクリーンのデモは魅力的なものだった。
Search Padが保存したエントリは、テキストを付与したり、削除、移動、印刷の操作のほか、電子メールで送信したりすることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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