Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏は米国時間7月9日、同社がパーソナルコンピュータ向けオペレーティングシステム(OS)「Chrome OS」の開発に取り組んでいると発表したことに関連して、Appleの取締役会における自身の役割について、Appleと話し合う予定だと述べた。
Schmidt氏は2006年以来、Appleの取締役を務めている。Googleが開発を主導しているモバイルプラットフォーム「Android」がAppleの「iPhone」と競合する関係にあることから、同氏はすでに、消費者や開発者に配慮して、iPhoneにかかわる議論を避ける方針を取ってきた。しかし、アイダホ州サンバレーで7月9日に開催されたメディアカンファレンスに姿を現す前は、今後Appleで「Mac OS X」の開発について議論する際にも同様の方針を取る必要に迫られるのではないかとSchmidt氏に直接尋ねても、返答は得られなかった。
GoogleによるChrome OS開発の発表がAppleに競合する製品として結実するのは(最も早くて)2010年かそれ以降になるが、Schmidt氏はAllen & Co.が主催したカンファレンスの参加者たちに対し、将来のある時点でこの状況についてAppleと話し合う予定だと語った。GoogleとAppleに関してはすでに、米連邦取引委員会(FTC)が取締役会におけるSchmidt氏の役割に関心を示していると報じられた。Googleの新しい方向性を考えると、FTCの関心が薄れることはなさそうだ。
Googleの共同設立者であるLarry Page氏と共にカンファレンスに登壇したSchmidt氏はまた、Page氏とSergey Brin氏が最初に、「Chrome」ブラウザとOSプロジェクトについてSchmidt氏を説得する必要があったと述べた。The Wall Street JournalのDigitsブログは、Chrome OSに関する質問に対して、Schmidt氏が「熾烈なブラウザ戦争を経験してきたので、同じことを繰り返したくなかった」と答えた発言を引用した。しかし、Schmidt氏はデモを見た後で、明らかに考えを変えたようだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果