CanvasはドローイングやアニメーションをピクセルレベルでコントロールするAPIだ。これまでFlashやSilverlightなどのプラグインを導入しなければ実現できなかったグラフィックス表現をブラウザにもたらす。
ビデオのデモでは、将来導入予定だというYouTubeのプレビュー再生機能が取り上げられた。「関連動画」や「おすすめ動画」のサムネイルにカーソルを重ねると自動的に再生が始まる。JavaScriptベースだから実現する柔軟性だ。
ジオロケーションでは、iPhone版のGoogle Latitudeを披露した。iPhone OS 3.0のSafariはW3CのGeolacation APIをサポートするそうだ。
Web Workersでは、再生中のビデオから人の動きを検出し、動きを四角い枠で特定するバッグラウンド処理性能が示された。
このようにウェブの成長を加速させるために、GoogleはHTML 5を推進していく。しかし、「実現するかは、あなた方(開発者)次第だ」とGundotra氏。10年前に同氏はXMLHttpRequestの普及を試みて、数多くの企業や開発者に採用を説得したものの関心を掘り起こせなかった。誰にも見向きされずに技術が放置されるような状態が続き、そして2004年4月のGmail登場で大ブレークに至る。
HTML 5についても、開発者のアイディアなくしてはその価値がユーザーに伝わらないと同氏は語っている。
講演の最後に、この日発表した「Web Elements」と「App EngineのJavaサポート」、Androidの次期メジャーアップデート「Donut」のデモも行われた。
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