「Wolfram|Alpha」は、デビュー当時は危なっかしかったが、それから1週間もたつとかなり安定度が増した。しかし、情報を求める人がこれを試してみるべき理由をまだ明確にできずにいる。
「Google時代」に立ち上げを試みる新しい検索サービスはどれも、検索サービス最大手のGoogleと比較されることは避けられない(また、検索サービスに参入しようとするなら、2008年夏にGoogleに挑戦したCuilの立ち上げがうまくいかなかったことから真剣に学ぶべきだ)。
しかしWolfram|Alphaは、それがまったく異なるサービスであり、その「計算エンジン」をGoogleの検索ボックスと同じように扱うべきではないと主張している。米CNETの読者はそれを身をもって思い知らされた。
米国時間5月22日のサービス開始を受けて、米CNETが読者にWolfram|Alphaの印象を聞いたところ、結果は良くなかった。Wolfram|Alphaの検索結果に対する満足度を、1を最高点、5を最低点として評価するよう求めたところ、読者による平均点は3.55だった。
全体として、数学や科学、統計に関する質問という比較的狭い範囲を除くすべてにおいて、読者はWolfram|Alphaの解答能力に満足できなかった。40%は、Wolfram|Alphaを友人に勧めないと答えた。また、28%が、Wolfram|Alphaは「相当なデータマニア」にしか向かないと考えている(1459件の回答に対する割合)。
ある読者はこう書いている。「これはWolfram|Alphaが目指していることではないかもしれないが、GoogleとWikipediaに慣れた人々は、何らかの答えを得ることを期待していると思う。そうした人々には、たとえ質問が対象範囲から外れていても、必ず何らかの答えを与えるべきだと思う」
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」