ECシステム開発から業態転換したフェヴリナ、化粧品通販好調で株価見直しの動き

 株式市場でフェヴリナ株に見直しの動きが出ている。Eコマースシステム開発のSDホールディングスとして2003年12月にサイトデザインとの株式移転で誕生、株式公開した企業だが、業績が悪化して主力事業が転々。スポーツ用品販売も手掛けていたことがあるが、現在は社名も変更して化粧品通信販売会社として評価されている。

 2004年3月期以降、業績は営業損益段階から赤字を続けていた。Eコマースシステム開発という将来性有望なビジネスモデルが、ネット関連株人気と相まって株価は人気を集めていた。しかし、業績の成果が上がらぬまま2008年3月期まで赤字が継続。一時は3万円台(株式分割考慮)まであった株価も2008年1月には1000円ちょうどまで売り込まれる場面もあった。

 ここにきて株価の見直しが進み始めたのは、転々としていたビジネスモデルがようやく定まり、実績を挙げてきたことが大きい。その他事業を売却するなどして化粧品通信販売事業に特化、非連結決算化した2009年3月期は営業損益で1億4000万円の黒字浮上を達成。スキンケアシリーズの基幹商品「NANO ACQUA(ジェルパック)」のテレビコマーシャルや新インフォマーシャルの投入などにより、新規顧客獲得が高い水準を維持している。

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