Mac版Chromiumについて気になっていたことの1つに、外見がMacに合っているかどうかということがあった。GoogleはWindows版と同じ外見にすることを狙っているのか、それともMacの一般的なユーザーインターフェースに合わせようとしているのか、ということだ。
全体としては、後者だと言えるだろう。例えば、Windows版ではWindows関係とツールの2つのメニューが、GoogleがOmniboxと読んでいるアドレスバーと検索バーを組み合わせたものの右側に配置されている。Mac版では、メニューはあっさりした普通のメニューバーで、ブラウザウィンドウとは別にスクリーンの上部に常に表示されている。
Windows版Chromeの青を基調にした色彩設計には、Macの当たり障りのないグレーが取り込まれている。Appleの控えめなウィンドウフレームのトーンは、ウェブページやアプリケーションのコンテンツを目立たせたいときには良いが、私はどのタブがアクティブなのかを知りたい時にはもう少し表現が強いものの方が好みだ。Mac版のChromiumでは、アクティブなタブを目立たせるために、FirefoxやSafariよりもコントラストが強くなっているが、少なくともわたしのタブに囲まれた人生においては、一歩使いやすくなっていると言える。
ユーザーインターフェースそのものは、前述のメニューに関する違いの他は、Windowsのものと似ている。例えばデフォルトでは、ブラウザや新しいタブを開いた際には、Windows版と同様9つのウェブページのサムネイルが表示される。
わたしがMacで気に入っているものの1つは、マルチタッチのトラックパッドだが、残念ながらChromiumはこれをほとんど無視している。
しかし、いくつかの微妙な良さもあることがわかった。第一に、これはWindowsのメニューアニメーションを無効にしている人間からの意見だが、わたしはChromiumの新しいタブの表示方法が好きだ。第二に、新しいタブが表示された際のサムネイルは、ウィンドウを小さくすると縮小されることがわかった。実際にはWindows版のChromeにもこの機能があることが分かったが、サムネイルの画像がその場で変わるわけではないので、気づきにくい。
わたしが以前読者に対して、Chromeに乗り換えるための障害は何かをたずねた際には、2番目の答えがMacでサポートされていないというものだった。総合的に見れば、Mac版は確かにまだゴールデンアワーに登場する準備はできていないものの、その準備を整えつつある。興味のあるMac OS Xユーザーは、ぜひ試してみて欲しい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境