ベンチャーキャピタルの日本アジア投資(JAIC)は5月13日、私的整理手法の1つである「事業再生ADR手続(産業活力再生特別措置法所定の特定認証紛争解決手続き)」を利用し、事業再生を図ると発表した。金融機関には弁済スケジュールの変更を求める。
JAICは世界的な金融危機の影響などを受け、財務状況が悪化していた。このことから、借入金や社債(私募債)の弁済スケジュールの変更を金融機関に求めることとした。
JAICによれば、「債務免除や金利減免などは一切要請していない」とのこと。また、ファンド運営をはじめとした同社の事業活動に支障を及ぼすものではないとコメントしている。
なお、JAICの2009年3月期の決算は、売上高が前期比55.9%減の94億5400万円、営業損失が313億8200万円、純損失は348億9900万円と大幅な赤字を計上している。自己資本比率は前期から28.7ポイント減少の18.7%。第2四半期に同社グループ最大の投資先であったりんかい日産建設が破綻した影響などが大きかった。
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