財団法人ベンチャーエンタープライズセンター(VEC)は1月28日、2008年における国内ベンチャービジネスの動向をまとめたレポート「2008年ベンチャービジネスの回顧と展望」を公開した。
VECではレポートの冒頭で、2007年後半から市場の信頼が低下し、グローバル展開できるビジネスモデルの構築が遅れたという背景から伸び悩みが目立ちはじめた新興市場が、米国のサブプライムローン破綻に端を発した金融危機に翻弄された年だったと指摘する。
この数字は新規上場(IPO)企業数にも明確に表れた。2008年に新規上場した企業数は前年比6割減となる49社で、調達額ベースでは前年比7割減となる168億円となった。1社あたりの平均調達額でも4割近く減少したほか、株価が公募価格割れする企業も多くなっている。
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