Googleによると、現在までにApp Engineで約15万人の開発者が5万件のアプリケーションを構築しており、それらのアプリケーションの1日当たりのページビューは、約1億になるという。最も人気があるのが「BuddyPoke」で、これはソーシャルネットワーキングサイトに対して、アバターを追加および管理するアプリケーションを提供するものだ。BuddyPokeは3500万人のユーザーを獲得している。その一方で、BestBuy、eBay、ForbesがApp Engineに、自社のコンピューティングオペレーションの「一部を外注し始めた」と、GoogleのエンジニアリングディレクターのGraham Spencer氏は述べる。
クラウドコンピューティングは、原始的なユーザーインターフェースや、サービスの応答の待ち時間が長いこと、ネットワークがダウンしたときや使えないときの問題など、不利益をもたらす可能性がある。インハウスのコンピューティングシステムに絶対の信頼性があるわけではないが、クラウドコンピューティングサービスに障害が発生した場合は、顧客は別の企業のサービス復旧技術に頼ることになる。
しかし、こうした分野はすべて対応されつつあり、クラウドコンピューティングにはいくつかの利点もある。オンライン文書の共有や共同での編集作業がより簡単に行える。アプリケーションは、さまざまなコンピュータやモバイルデバイスから利用できる。そして、管理作業を手放したいという企業には、別の企業がシステム管理やデータバックアップの作業を負担してくれる。
Googleはまた、App Engineを一般のプログラマーにとってより使いやすいものにする、これ以外の新機能もいくつか発表した。
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