ポニーキャニオンは、フルハイビジョン(HD)映像によるストリーミング配信の実用実験を開始したと4月1日発表した。
同社によると、フルHD画質のストリーミング配信は技術的問題から世界的にもまだあまり例をみないとのこと。フルHD映像という高画質と、ストリーミング配信という手軽さで、サンプルDVDに代わる宣伝、販促ツールとしての可能性を探る方針だ。
初回実験では、韓国ドラマ「風の国」「イルジメ〔一枝梅〕」「王と私」、米国ドラマ「ロスト・ルーム」、映画「IL VENTO E LE ROSE (叶恭子主演)」、BGV「virtual trip」の6作品の予告編を配信する。
今後は自社ホームページや各作品ホームページ、「ポニーキャニオンプレミアム」会員へのメールマガジンなどでシステムを活用するとしている。
なお、フルHD画質で再生するにはオリジナルプレーヤーのインストールが必要。HD映像は、画像圧縮技術のシステム開発などを手がけるイメージインテック(IIC)の高度圧縮技術を利用し、H.264(MPEG-4 AVC)形式へと圧縮されているとのこと。そのため、通常12Mbps程度になるビットレートを3.8Mbps程度に抑えている。サイト上では2.8Mbpsモードも用意しているため、環境に応じて選択が可能だ。
また、簡易視聴版としてFLASHプレーヤーでの視聴にも対応。ただしこちらはフルHDには非対応で、HD(1440×810)2.8Mbps、HD(1280×720)1.8Mbps、HD(1024×576)1.2Mbps、SD(640×360)500kbps、SD(320×160)125kbpsでの視聴となる。
フルHD画質での動作推奨環境は、光回線、Intel Core Duo 1.8GHz以上。Macからも視聴できるが、Flashプレーヤーのみの対応となる。
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