慶應義塾大学は、東京都三鷹市の「三鷹市地域子どもクラブ」において、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用したコミュニティ形成支援の実証実験を行う。NEC、KDDIと共同で、三鷹市の協力を得て実施する。
三鷹市地域子どもクラブは、放課後や土日に児童が安心して通える居場所づくりをする団体。その保護者やボランティアなどのメンバーがSNSなどを使って情報共有できるようにした。実証実験の期間は2008年12月から2010年3月末まで。現在、三鷹市の3つの地域子どもクラブにおいて、それぞれのクラブに20人ほどのメンバーが参加しているという。
NECがSNSの管理ができる「地域子どもクラブ情報共有支援システム」を開発し、各地域の子どもクラブ向けにSNSを個別に開設した。メンバーは、予定の登録、日ごろの活動報告、緊急連絡などをSNSに書き込み、情報を共有する。動画の投稿も可能だ。KDDIの携帯電話やPCからアクセスできる。「若い世代のメンバーの日記に対してシニア層のメンバー (地域ボランティア) がコメントするなど、子育て悩み相談的な利用のしかたもできるとすでに好評を得ている」(慶應義塾大学)という。
今後、慶應義塾大学は今回の実証実験の結果をもとに、最先端の情報システムや移動体システムの研究、他の自治体との共同研究を進め、子どもから高齢者までが交流ができるコミュニティ作りのための社会基盤構築に取り組むとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス