キングソフト代表取締役社長の沈海寅氏は「市販されている辞書のソフトはたくさんあるが、価格が高い」と説明。一方ウェブ上で辞書検索サービスを展開しているサイトも存在しているが、沈氏は「ブラウザを立ち上げ、サイトにアクセスしてから調べたい単語を入力するのは、ちょっと面倒」と指摘している。今回のキングソフト辞書は、その両方を解決できるためのソフトという論理だ。
沈氏の説明によれば、Yahoo!での月間利用者数で比較すると辞書検索が300万9000人であるのに対して、ニュース検索が282万4000人、動画検索が162万2000人だという。つまり、辞書検索はニュースや動画の検索よりもニーズがあるというのだ(ちなみに、ウェブ検索は3258万6000人だ)。
キングソフト辞書は無料で提供されるが、そのビジネスモデルとしては同社のセキュリティソフトやオフィスソフトと同じように「広告料をベースにしたものを検討している」(沈氏)という。ユーザーの知りたい単語との「キーワードマッチによる広告」(同氏)が有力なようだ。
この広告とは別のビジネスモデルも検討している。現段階でキングソフト辞書は、英和・和英と国語だけだが、今後、英語以外の外国語も想定される。その際に、たとえばフランス語は有料で提供するといったことも選択肢になっている。また今回は、たとえば法律用語などの専門用語の辞書機能を提供していないことから、法律用語の辞書は有料、というモデルもあると同氏は説明している。
今後の予定としては、リリース時期は未定だが「iPhone版キングソフト辞書を提供する予定」(同氏)としている。また、辞書コンテンツとして英語以外の言語やWikipediaも考慮。ブログや画像などとキーワードで連動した情報を提供する、という展開もあると説明している。
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