オプトリンクスとキングソフトは10月1日、オプトリンクスが手がける行動ターゲティング広告の商品に組み合わせて、キングソフトの総合セキュリティソフトの配布を開始した。ソフトに広告を組み合わせることで、利用者は無料でソフトを利用できる。両社は、ソフトウェアの新しい流通の仕組みだとして利用拡大を見込む。
配布を開始したのは、キングソフトの総合セキュリティソフト「KINGSOFT Internet Security free オプトメディア版」。利用者は、初期費用、更新費用ともに無料で利用することができる。アップデートのたびに広告が表示され、広告主が利用料を負担する仕組み。
オプトリンクスは、行動ターゲティング広告「アクトマッチ広告」を手がけている。アクトマッチ広告は利用者のPCに直接広告を配信するもの。同社は無料ソフトのポータルサイト「オプトメディア」を運営し、無料ソフトに同社開発の広告配信専用ソフト「オプトサーブ」をバンドルして配信している。
キングソフトでは、セキュリティソフトを販売するにあたり、ウイルスのパターンファイルの更新のために、パッケージ販売で売り切るのではなく、オンラインでのアップデートが必要だと考えており、各社との提携を進めている。これまでには未来検索ブラジルが運営する「Find 2ch(2ちゃんねる検索)」などと提携。
今回の協業は「広告収益によるソフトウェアの無料流通」が両社の目指すビジネスモデルに合致しているために実現したという。
現在、オプトメディアの会員数は約60万人。また「KINGSOFT Internet Security free」のダウンロード数はこれまでで約30万件となる。
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