Googleがベンチャー企業のPixazzaへの575万ドルの投資ラウンドに参加する。Pixazzaは、ウェブサイト上の写真から、そこに写っている製品の購入ページにリンクを貼れるサービスを提供することで、収益を得ようとしている。
カリフォルニア州マウンテンビューを拠点とするPixazzaの最高経営責任者(CEO)Bob Lisbonne氏によると、同社は広告主やウェブサイトパブリッシャー、写真に写っている製品を識別できる専門家たちに向けて、 ウェブ画像をクリック可能なコンテンツに作り変えられる「Product in the Picture」サービスを開始したという。ここでいう製品を識別できる専門家たちは、自薦だがスクリーニングされているという。まずはアパレル業界向けに開始し、2009年内に、家具、インテリア、旅行、電気製品、スポーツなどの分野に拡大する計画だ。
Lisbonne氏は、Pixazzaの技術をGoogle「AdSense」の写真バージョンとたとえる。AdSenseは、パブリッシャーのウェブサイトにあるテキストを分析して、関連があると思われる広告を表示するサービス。多くのパブリッシャーがAdSenseを利用して、広告営業担当を雇い入れることなく、自社ウェブサイトで収入を生み出している。
AdSenseとの類似性を考慮すると、出資企業を探すPixazzaにGoogleが応じたのは驚きではないだろう。TechCrunchが先日「Google Ventures」というネームバッチを付けたGoogleの従業員を発見したと報じているが、Pixazzaへの投資がこのプロジェクトに関連しているかはわからない。GoogleはGoogle Venturesについて慎重な姿勢をとっており、広報担当のAndrew Pederso氏は、「わが社で進めているプロジェクトだ。だが、現時点では詳細な情報は公開できない」と述べている。
Pixazzaによると、最新の投資ラウンドにはGoogle以外にも、August Capital、CMEA Capitalなどが参加しているという。個人投資家としては、著名なエンジェル投資家Ron Conway氏、元eBayの最高執行責任者(COO)Maynard Webb氏、Facebookの最高財務責任者(CFO)Gideon Yu氏が名を連ねていると同社は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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