2008年第4四半期ベンチャーキャピタル投資、前年同期比71%減--米報告

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2009年01月21日 16時48分

 Thomson ReutersとNational Venture Capital Association(NVCA)が米国時間1月19日に発表した報告によると、2008年第4四半期のベンチャー投資はわずか34億ドルで、ベンチャーキャピタリストたちは事実上、投資を凍結した状態だったという。

 ベンチャー投資は前年同期の117億ドルに比べると71%の減少、また前四半期比では約60%の減少だったことを考えると、この低調ぶりが顕著であることがわかるだろう。

 第4四半期において、追加投資は33件、新規投資は10件で、それぞれの投資件数の比率は3対1だった。前年同期は2対1の割合だった。

 これについて、NVCAのプレジデントであるMark Heesen氏は、次のように声明で述べている。

 第4四半期におけるベンチャー投資の減少は驚くには当たらない。理由は2つある。

 1つは、市場の不確実さにより、2008年末から2009年初めにかけて資金調達を予定していた企業が、経済状況が改善し機関投資家が自信を取り戻すまで手控えたこと。2つ目はそれほどは明確ではないが、多くのベンチャー投資ファンドが過去2年間に資金を集め、その展開に集中していたこと。注目すべき例外はいくつかあるだろうが、この低調は2009年もしばらく続くと思われる。

 VentureSourceの最近の報告によると、ベンチャー投資の低調はIT業界にも及んでおり、第4四半期のIT企業に対するベンチャー投資は過去10年間で最も少なかったという。

 この報告書では、第4四半期のIT企業向けベンチャー投資は21億8000万ドルで、前年同期比40%減だったと述べられている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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