ベンチャーキャピタル各社によるIT企業の投資は2008年第4四半期に前年同期より40%減少し、21億8000万ドルまで落ち込んだ。米国時間1月16日にこれを報告したVentureSourceによると、この数値は過去10年間で最低のレベルという。
起業家はすでに2008年後半よりベンチャーキャピタルの投資減少を経験しており、ベンチャーキャピタル各社も警告を出している。有名なものに、「RIP:Good Times」と名付けたSequoia CapitalのPowerPointプレゼンテーションがある。このデータは、それらを裏付けるものとなった。
VentureSourceによると、2008年通年では、ITベンチャーキャピタルの投資額は前年比14.5%減の116億4000万ドルとなった。2008年を振り返ると、IT投資は第1四半期にはプラス成長し、第2四半期に微減した。そして、後半に大きく減少したという。
ITベンチャー投資を分野別に見ると、比率が高いのは引き続きソフトウェア企業だが、同分野は2008年、前年から16.4%減少し投資総額は47億3000万ドルだった。
通信およびネットワーク分野は、前年比32.3%減少し16億8000万ドル、半導体分野は同23.5%減の12億5000ドルだったという。一方、エレクトロニクスおよびコンピュータ分野は、前年比15.5%減の13億1000万ドルだった。
2008年は暗い見通しが付きまとったが、ウェブを得意とする情報サービス分野へのベンチャー投資は前年比16.9%増加し、投資額は26億7000万ドルとなった。この分野は1年間のうちのほとんどの期間で好調だったが、第4四半期にはベンチャー投資が30.5%減少し、5億1320万ドルまで落ち込んだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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