Wall Street Journal(WSJ)の報道によれば、米Yahooの新最高経営責任者(CEO)であるCarol Bartz氏は、同社最高技術責任者(CTO)の権限を拡大することなどにつながる、大胆な組織改変の準備を進めているという。
早ければ今週中にも発表予定の新組織は、Yahooの意思決定プロセスを、より迅速なものとし、サイト全体で一層統一されたデザインを作り上げるなど、同社の事業を強化していく目的に資するものになると、同報道は伝えている。
Sue Decker氏が社長を務めたこれまでのYahooの体制下では、組織構造および意思決定プロセスが複雑なものであったことに加え、ある元従業員がCNET Newsに語ったところでは、Decker氏が細部に至るまで分析を進めるため、かえって分析不能と呼ぶべき事態を招いていた面もあったようだ。
今回のWSJの報道では、これまで社内で分散されていた製品開発やマーケティング部門のような分野で、それぞれ独立した部門が設けられて強化されることになると明らかにされている。
多くの業界の企業が、同じような決定を下してきた。つまり、特定の製品ラインごとに専門チームを設けていくほうが、社内の全製品ラインを担当する、独立したマーケティング部門や製品開発部門を設けることよりも効果的であるのかどうかの判断を迫られてきたのである。
YahooのCTOであるAristotle Balogh氏は、いまや商品開発戦略をも率いるべく、権限が拡大することになる。一方、Yahooの北米地域における広報、出版、ユーザー部門などを統括してきたHilary Schneider氏は、Yahooの北米地域全般のトップに就任する予定であると、同報道は伝えている。
Yahooのメディア営業分野で検討事項となっている点としては、同部門を、垂直プログラミング、ネットワークプログラミング、検索売り上げの3部門に分割する可能性であると、AllThings Dは報じている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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