Yahooは2008年第4四半期(2008年10-12月期)決算で、厳しい四半期のためウォール街が悲観的に予測した利益を容易にクリアし、売り上げも予測水準に達したが、特別費用により純損失を出し、赤字に転落した。
Yahooは2008年第4四半期、3億300万ドルの純損失を計上した。前年同期は2億600万ドルの純利益だった。この損失は、特別損失として計上した4億8800万ドルの営業権減損損失と、リストラ費用の1億800万ドルによるものだ。トラフィック獲得コスト(TAC)と呼ばれる広告掲載パートナーへの手数料を除いた売り上げは、前年同期比2%減の13億8000万ドルだった。
しかし、さまざまな特別費用を除いた非GAAPベース(一般会計原則に基づかない財務指標)では、同社は希薄化後1株あたり17セントの利益を計上した。Thomson Reutersが調査したアナリストの事前予測では1株あたり13セントの利益だった。売り上げの事前予測は13億7000万ドルだったので、Yahooはこの水準をほぼ達成したことになる。
Yahooの新しい最高経営責任者(CEO)、Carol Bartz氏は、明るい面に注目するコメントを発表した。
「厳しい経済環境にもかかわらず、Yahooは調整後の営業キャッシュフローで、第4四半期の業績見通しの中間値を上回る好成績を収めた。当社はまた、重要な投資を行いながら、積極的なコスト管理を行ったことで、景気低迷を切り抜け、広告主の支出が上向く際にはより力強く浮上する良い位置につけている。われわれにはなすべき仕事があるが、私はYahooの好機に大いに期待するとともに、CEOとして当社に加わってから目にしてきた素晴らしい革新と勢いに勇気づけられている」(Bartz氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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