製図・設計ソフトウェアメーカーのAutodeskは米国時間1月17日、勤続10年の幹部で、現在最高執行責任者(COO)を務めるCarl Bassを5月1日付けで最高経営責任者(CEO)に就任させる人事を発表した。
Autodeskによると、現CEOのCarol Bartzは現職を退き会長として同社に残るという。この発表に至るまでの13カ月間に、Autodeskは製品ラインアップを更新し、Microsoftと特許のクロスライセンス契約を結ぶなど、業績を改善させるための取り組みを行ってきた。
Bartzは「自分が就任した時よりも良い状況のときに退任したいと常に考えていた」と語り、自分が同社に14年間いたことと、退任の時期がきたことを付け加えた。
Bartzによると、退任時期の決定を促す要因はほかにもあったという。例えば、大学に進学する娘が家を出る予定であることや、既に退職済みの夫と新しい生活を始める余裕が生まれていることなどを、同氏は理由に挙げている。
「退任するのにちょうどよいタイミングだ。人事交代はスムーズに進むだろう」とBartzは言う。「会社を信頼できる人物に託すこと・・・これも優れたCEOに求められる仕事の1つだ」(Bartz)
Bartzによれば、後任のBassについて、業界やAutodeskの顧客/パートナーをよく理解している人物だと説明している。Bassは、COOに就任するまでに、Autodesk社内の様々な役割を経験しており、最高戦略責任者や最高技術責任者を務めた経験もある。
過去3年で大きく値上がりしてきたAutodeskの株価は、17日午前の取引時間中にわずかに値下がりし1株42.35ドルとなった。同社の株価は、前日の終値よりも53セント下落している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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