Appleは、最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏が、1997年に同社に復帰して以来初めてのこととして、米国時間2月25日に開催される年次株主総会を欠席する予定であることを認めたと、Bloombergは報じている。
Jobs氏は現在、2008年中に生じた大幅な体重減の原因となった、いまだ正式には明かされていない健康問題を改善するため、6月末まで医療休養中であり、今回の年次株主総会欠席も、それほど驚くべき事態ではない。
最高執行責任者(COO)のTim Cook氏が、Jobs氏の代役を務めることになり、カリフォルニア州クパチーノのApple本社で、25日午前に開催予定の年次株主総会の司会進行を務める可能性が高い。これまでの総会では、正式な議案などが討議された後、大半の時間は、多岐に渡る議題で、株主から寄せられる質問に対して、Cook氏およびマーケティング担当シニアバイスプレジデントのPhil Schiller氏とともに、壇上のJobs氏が回答していく形を中心にして割かれていた。今回の総会では、おそらくCook氏が、これらの質問に回答していくのではないかと考えられている。
株主が、Jobs氏の不在に関する質問を投げかけるのかどうか、およびAppleが、同氏の健康問題に関して、どのように情報公開を進めるのかに、注目が集まっている。Appleは、過去に株主総会において、Jobs氏の後継者問題に暗に言及したことがあるものの、今回のJobs氏の医療休養に際して、複数のコーポレートガバナンスの専門家がAppleに対して、Jobs氏の引退後の計画を明確に示していくように求めている。
今回は株主によって特に重大な議決権行使がなされる予定はなく、通常どおりに全8人の取締役が再選される予定である。Appleは、年次株主総会を放送することはしないが、報道関係者に対しては、いつも超満員となる特別室にて、総会の模様をテレビ中継で見られるようにしており、われわれもそこに詰める予定である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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