Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏が病気療養のために休暇を取ることで、再び同社の他の幹部、特に最高執行責任者(COO)のTim Cook氏と、最高財務責任者(CFO)のPeter Oppenheimer氏、マーケティング担当シニアバイスプレジデントのPhil Schiller氏らが脚光を浴びている。
かつてCompaqの幹部であったCook氏は、Appleの経営に携わるようになって数年になる。また同氏は、Jobs氏ががん治療のために休暇を取った際にその代行を務めたこともある。
Cook氏は2005年に現在のCOOの座に就く前にAppleで販売担当責任者の職に就いていたとはいうものの、同氏のこれまでの経歴は主に製造部門や調達部門に関連するものとなっている。Cook氏はCompaqにおける幹部としての経歴に加えて、IBMで12年間勤務したこともあり、そこでは同社のPC業務における製造および運用の主な部分を担当していた。
Appleで長年にわたって財務を担当してきたOppenheimer氏は、1996年に南北アメリカ地域の監査役として入社した後、全社を担当する監査役を経て、退職したFred Anderson氏の後任としてCFOに就任した。
Oppenheimer氏はAppleに入社する前に、Automatic Data Processing(ADP)の地域担当CFOを務めていた。
Schiller氏はかなり以前から、Apple製品を発表する場においてJobs氏の右腕として活躍している。Jobs氏の基調講演にもよく姿を見せているSchiller氏は、1人で講演を行うこともあり、つい最近も2009年のMacworldにおいて基調講演を行っている。
熱烈なスポーツファンでもあるSchiller氏は、Sun Microsystemsのチームなどと戦ったAppleのアイスホッケーチームでコーチを務めていた。また、同氏はAppleに入社する前に、Macromediaの製品マーケティング担当バイスプレジデントを務めていた。
Jobs氏の休暇中は上記の3人が最も注目を集めるだろうが、他にも重要な役割を担う人々がいる。デザインの教祖的存在であるJonathan Ive氏はクリエイティブな面において、Apple社内でJobs氏に次ぐ影響力を持つ人物である一方、Targetで幹部を務めていたRon Johnson氏は、成長著しいApple製品の小売店ネットワークの責任者である。
ソフトウェアの面に目を向ければ、チーフソフトウェアアーキテクトであったAvie Tevanian氏は退社しているというものの、ソフトウェアエンジニアリング部門の責任者であるBertrand Serlet氏や、アプリケーション部門の責任者であるSina Tamaddon氏を含め、ソフトウェア関連部門の幹部が複数いる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス