Microsoftは現地時間2月16日、バルセロナのGSMA Mobile World Congressにおいて、同社モバイルOSの最新版を正式に発表した。Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は、基調講演で、「Windows Mobile 6.5」のプレビューを公開し、予測されていた通り、アプリケーションストアの「Windows Marketplace for Mobile」や、バックアップ・リストアサービスの「My Phone」、最新の改良が加えられた「Internet Explorer(IE) Mobile」ブラウザなど、いくらか新機能の追加が行われた。新たに追加された機能の詳細は、以下のようなものである。
My Phoneは、パスワードで保護されたオンラインサービス上に、自分の携帯電話の情報をバックアップできる無料のサービスである。My Phoneでは、アドレス帳、予定表、テキストメッセージなどの情報を、自動で同期およびバックアップ可能なサービスが提供され、万が一、携帯電話を紛失してしまったり、新規購入したスマートフォンへ移行したりする際に、手軽に情報のリストアが行えるようになっている。
さらに、My Phoneでは、携帯電話からダイレクトに、自動で写真や動画をアップロードできる。現時点では、My Phoneは、招待制のベータサービスとなっている。
Windows Marketplace for Mobileは、スマートフォン対応のモバイルアプリケーションの検索、閲覧、購入に特化したハブサービスとなる。Windows Marketplace for Mobileは、すべてのWindows Mobile 6.5搭載デバイスにプリインストールされ、自分の「Windows Live ID」を入力するだけで、携帯電話から、またはPCから、簡単にアプリケーションのダウンロードが行えるようになっている。Windows Mobile向けプログラムを作成する開発者は、Microsoftのセキュリティおよび互換性に関するチェックをパスすれば、Windows Marketplace for Mobileで自由にアプリケーションの配布が可能になる。
Windows Mobile 6.5では、IE Mobileの大幅な機能向上が図られている。IE6に搭載されたエンジンをベースに開発が進められた、IE Mobileの最新版では、FlashおよびJavaScriptのサポートがなされており、ズームインおよびズームアウトが行えるスケールバー、表示されたウェブページの、どの部分を閲覧中かが一目で分かるナビゲーション機能など、より快適なブラウジングを実現する新ツールが装備されている。また、Microsoftは、IE Mobileがフライトの予約や映画鑑賞券の購入など、他のブラウザよりもさらに決済サービスに対応したブラウザに進化していると強調した。
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