米Motorolaの共同最高経営責任者(CEO)Sanjay Jha氏は米国時間2月3日に行われた決算発表の質疑応答でアナリストの質問に回答し、いずれ「Windows Mobile 7」搭載携帯電話を投入すると発言した。その発言には、おそらく当人の意図を超えた大きな意味がある。
「そう、当社は依然としてWindows Mobileを支持している。知っての通り、2009年に提供されるのは『Windows Mobile 6』だ。これと『Google Android』を比較すると、2009年はAndroidの競争力が高いだろう。したがって、2009年はAndroidの方に力を入れる。しかし、Windows Mobile 7が利用できるようになる2010年からはWindows Mobile 7に注力する」とJha氏は述べた。
Microsoftの関係者は、Jha氏の発言にはコメントを控え「本日発表すべきことはない」と述べた。
2008年9月、CNET Newsは、MicrosoftがWindows Mobile 7は早くても2009年下半期になることを提携企業に通知したと報じた。同氏の発言は、リリース時期がさらに延びることを示唆するものだろう。
MicrosoftはWindows Mobileの次期バージョンで、Appleの「iPhone」に対抗する意向である。次期バージョンに搭載されると大方が予想する機能の1つに高度なジェスチャー認識機能がある。これはiPhoneに類似したものになるだろうが、おそらくジェスチャーの読み取りにはカメラも使われるだろう。
Windows Mobileについて、Microsoftはこのところ沈黙を守っているが、同社の最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は2月中旬にバルセロナで開催されるMobile World Congressで基調講演を行うことになっており、その際、何らかの発言があると見られている。同社によると、OS、提携企業、モバイルサービスについて話すことを予定しているという。
Windows Mobile 7のリリースはおそらく遅れるだろうが、同社は、「Windows Mobile 6.5」と名付けられているある種の暫定リリースを準備しているとし、2009年内にブラウジングなどの機能を向上させるとも約束している。一方、モバイル部門を率いるAndy Lees氏は、1月のインタビューで、まだやるべきことがあると認めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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