パームCEO、アップルとのマルチタッチ特許をめぐる訴訟を否定

文:Tom Krazit(CNET News.com) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年02月13日 17時36分
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 Palmの最高経営責任者(CEO)であるEd Colligan氏は、Appleのマルチタッチ特許をめぐる最近の騒動を心配していないようだ。

 Appleの最高執行責任者(COO)のTim Cook氏は数週間前、「iPhone」の知的財産を不当に利用しようとするすべての企業を追求する意志を表明し、さまざまな憶測を呼び起こした。さらに、Cook氏に投げ掛けられた質問の文脈からすると、Cook氏はPalmのスマートフォン「Palm Pre」に向かって威嚇射撃をしているようだった。しかし、Colligan氏は米国時間2月11日午前、サンフランシスコで開かれた「Thomas Wiesel Technology and Telecom Conference」で、この論争を重要視しない姿勢を見せた。

 Colligan氏は、企業は自衛という目的を念頭において特許をまとめ、業界が確実に自社の特許ポートフォリオに気づくようにするものだと述べた。

特許という分野全体が込み入ったものだ。そこには多くの問題が存在し、非常に複雑な分野だ。過去15年にわたってわれわれが行ってきたことの1つは、モバイルコンピューティング分野で非常に広範囲にわたる特許ポートフォリオを構築することだ。それは、この分野で最高レベルの特許ポートフォリオの1つで、1500件以上の特許が含まれている。そうする理由は、市場において防御姿勢をとるためだ。それは、2匹の小さなヤマアラシが動き回っていて、刺される可能性があるので互いに触れようとしないようなものだ。平和的に共存していて、すべてうまくいっており、協力を続けていく。

 Colligan氏は、11日午前の時点ではPalmとAppleの間に訴訟が起こっていないことを強調することに、非常に神経を使った。また、AppleのiPhone関連特許が最近認められたことで、特にCook氏の発言を踏まえると、AppleがPalmを追求するようになるのではないかという心配があるが、それらの多くは「憶測」だと非難した。特許裁判を追ったことがある人なら誰でも分かるように、確かに特許法は複雑だ。特許は、裁判官や陪審によって、非常に異なる方法で解釈される可能性があり、訴訟には何年もかかることもある。

 Palmにとっては法的な話題よりPalm Preの出荷が優先のようだ。Colligan氏は、Appleとの問題についてこれ以上触れなかったが、話の中で、Palm Pre関連の話題に多く触れた。PreCentralがその内容をまとめている。

  • 5年間近い「延命措置」がとられてきた、「Palm OS」の取り扱いは公式に終了する。Palmは今後、Palm Preなどの「Palm webOS」ベースのスマートフォンと、「Windows Mobile」ベースのスマートフォンに専念するつもりであることを、Colligan氏は正式に発表した。
  • Palmは予想通り、中心となるアプリケーションストアフロントを提供予定だが、Palm Preのオーナーが外部ソースからアプリケーションをダウンロードすることも認める予定だ。これは、Palm Preの発表後の大きな疑問の1つだった。Palm OSの開発者にとっては、そうした取り決めは昔からの習慣であり、Appleの「App Store」のように、外部サイトは公式にiPhoneアプリケーションを配布できないというスタイルにはあまり関心がなかったようだ。
  • Palm Preの価格という重要な問題について、Colligan氏ははっきりとは述べていない。しかし長期的には、少なくとも30%の粗利益をあげられるような状況に戻したいとしている。また同氏は、SprintがPalm Preの価格に対する「大規模な投資」を行う予定であると述べ、高額の報奨金をほのめかした。Colligan氏はPalm Preの価格を、そうした利益を実現しながらも、「市場にとって適切な価格水準」となるように設定すると明言した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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