Dellのスマートフォンに関するうわさはしばらく前からあったが、The Wall Street Journal(WSJ)は米国時間1月29日、このうわさについてより具体的に報じた。WSJの記事は、Dellの「エンジニアグループが、シカゴ地域にあるオフィスで1年以上にわたってスマートフォンの開発に取り組んでいる」としている。
WSJはその計画に近い情報源の話として、DellのエンジニアチームがGoogleのOS「Android」とMicrosoftの「Windows Mobile」(読者はどちらがお好みだろうか)を搭載した試作品を製造したと伝えている。WSJによると、1つはタッチスクリーン搭載で物理的なキーボードがないAppleの「iPhone」風モデルで、もう1つはキーパッドを画面の下からスライドさせて使用するスライダースタイルのモデルだという。
Dellの広報担当者は、この件については以前と同様に堅く口を閉ざしており、同社はそのような計画を発表していないと述べ、「何も約束していない」と付け加えた。
しかし、WSJによると、Dellのスマートフォン開発チームは2008年の大半を、電話部品のサプライヤー、電話用ソフトウェア会社、アジアの電話機メーカーとの打ち合わせに費やしたという。
PCの出荷が落ち込む中で、PCメーカーがスマートフォンに目をつけるのは当然である。
あらゆるスマートフォンが同じように成功しているわけではないが、全体的には今も健全な分野だ。成長率は最近まで約50%だったが、現在もなお10〜15%の成長率を示している。ワイヤレスおよび通信業界のアナリストであるJeff Kagan氏によると、この数字は依然として健全な市場であることを示しているという。
「Dellが発売するスマートフォンは大成功するのか、それとも少し売れる程度なのかは、大きな問題だ。もっと具体的な情報がないと分からない。売れるかどうかは製品次第だ」(Jeff Kagan氏)
Dellは1年半以上、ハンドヘルド市場から離れていたが、2007年8月にソフトウェア会社Zing Systemsを買収したことなど、様子見をしていたという気配はあった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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