クリック詐欺の発生割合が過去最高に--2008年第4四半期調査

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2009年01月29日 15時52分

 何者かに乗っ取られた大量のコンピュータによる影響もあり、2008年第4四半期はクリック詐欺の発生率が過去最高に達した。

 「Google AdSense」や「Yahoo Publisher Network」などのサービスで提供される広告を利用したクリック詐欺を犯すことで、ウェブサイトは収入を増やすことができる。もっとも、広告を配信する企業側でも、広告主が余計な出費をしなくて済むように、不正なクリックを排除する措置をとっている。だが、クリック詐欺を監視、検出するサービスを提供するClick Forensicsが米国時間1月28日に発表した最新報告によると、この措置によって、クリック詐欺が減る様子はないという。

 Click Forensicsは「全産業におけるクリック詐欺の割合が2008年第4四半期に17.1%まで伸びた。この割合は、2008年第3四半期の16.0%および2007年第4四半期で報告された16.6%から上昇している」と述べた。

 人間に広告をクリックさせることもできるが、増えているのは、ボットネットを利用したクリック詐欺である。ボットネットとは、リモート攻撃によって乗っ取られたPCで構成された膨大なネットワーク群で、ユーザーの知らぬ間に詐欺行為の拠点として利用される。

 「2008年第4四半期、ボットネットからのトラフィックが、クリック詐欺のトラフィックの31.4%を占めた。この割合は、2008年第3四半期に報告された27.6%および2007年第4四半期に報告された22.0%から上昇している」とClick Forensicsは述べている。

ボットネットを利用したクリック詐欺の割合を表示したグラフClick Forensicsによると、ボットネットを利用したクリック詐欺の割合が増加しているという。
提供:Click Forensics

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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