何者かに乗っ取られた大量のコンピュータによる影響もあり、2008年第4四半期はクリック詐欺の発生率が過去最高に達した。
「Google AdSense」や「Yahoo Publisher Network」などのサービスで提供される広告を利用したクリック詐欺を犯すことで、ウェブサイトは収入を増やすことができる。もっとも、広告を配信する企業側でも、広告主が余計な出費をしなくて済むように、不正なクリックを排除する措置をとっている。だが、クリック詐欺を監視、検出するサービスを提供するClick Forensicsが米国時間1月28日に発表した最新報告によると、この措置によって、クリック詐欺が減る様子はないという。
Click Forensicsは「全産業におけるクリック詐欺の割合が2008年第4四半期に17.1%まで伸びた。この割合は、2008年第3四半期の16.0%および2007年第4四半期で報告された16.6%から上昇している」と述べた。
人間に広告をクリックさせることもできるが、増えているのは、ボットネットを利用したクリック詐欺である。ボットネットとは、リモート攻撃によって乗っ取られたPCで構成された膨大なネットワーク群で、ユーザーの知らぬ間に詐欺行為の拠点として利用される。
「2008年第4四半期、ボットネットからのトラフィックが、クリック詐欺のトラフィックの31.4%を占めた。この割合は、2008年第3四半期に報告された27.6%および2007年第4四半期に報告された22.0%から上昇している」とClick Forensicsは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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