YouTubeが政治に関する動画のダウンロード機能を提供していないことについて、CNET NewsのCharles Cooper記者が不満をつづったことがあったが、この苦情が聞き入れられたようである。ダウンロードオプションが、Barack Obama次期大統領の毎週定例の演説を含む、一部の動画のプレーヤーの左下で提供され始めた。
長い間ユーザーは、「Flash」データのリッピングソフトやH.264ストリームのダウンロードソフトを利用してYouTubeの動画をダウンロードできたが、ダウンロードオプションがYouTubeで正式に提供されるのは、今回が初めて。同機能によってユーザーはフルクオリティのH.264動画ファイルを入手できる。このH.264動画ファイルは、YouTubeが視聴可能なセットトップボックスや「iPhone」などに送られるものと全く同じものである。
新機能に最初に気づいたのは、どうやらスタンフォード大学ロースクールの教授Lawrence Lessig氏のようである。同氏は、この機能が政府によって公開された他の動画にも広がる予定だと述べる。筆者はGoogleに対し、この新機能が他の動画でも利用可能になるのか、そして、いつから利用可能かを問い合わせた。これに対し、YouTubeのHunter Walk氏は、「現時点でこれ以上発表することはない。われわれは、米国政治の歴史的な週に向け、この機能を利用可能にしたことについて胸を躍らせている」と述べる。
ここで指摘しておきたいことはタイミングである。この新機能は「Google Video」がユーザーの動画アップロードを受け付けないと発表した2日後に登場している。Google Videoでは「iPod」や「PlayStation Portable」に対応する、H.264でエンコードされた動画をダウンロードできた。この動画はYouTubeが現在提供しているものと全く同じサイズであることから、今後は投稿者が許可した動画は、標準機能としてダウンロード可能になるのではないかと推測している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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