楽天株の本格的な上昇トレンド入りが期待されている。長年、同社株を評価する上でネックとなってきた問題への終止符が打たれようとしている。
楽天は2008年最後の株式取引が行われた12月30日の取引終了後、2008年12月期業績に東京放送(TBS)株など保有有価証券の評価損、656億円を計上すると発表した。08年12月期の最終損益は、この評価損失の計上により、4期ぶりに200億円から300億円程度の赤字に転落するとみられている。
収益の赤字転落は通常ならば売られる理由となるが、評価損計上の観測報道があった同30日の楽天株は大幅に上昇。まるで赤字転落を歓迎するような値動きとなった。
株価が業績動向と逆の動きとなったことの背景の1つに、TBSの株価下落が周知の事実であったことが挙げられる。楽天がTBS株の下落によって大規模な評価損を計上するとの観測は以前から市場関係者の間で指摘されており、実際に楽天が評価損を計上したことで、「悪い材料が出尽くした」との見方が強まったのだ。
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