上昇トレンド入り期待される楽天--TBS株の評価損計上で悪材料出尽くす - (page 2)

 楽天は2009年2月中旬に2008年12月期決算を発表する予定。評価損の額は656億円と、ほぼ市場の予想通りの数字となった。その決算では、楽天の2008年12月期の最終損益の赤字幅が明らかとなる。赤字幅が想定内の数字に収まれば、更なる上昇要因になる可能性がある。

 また、今後のTBS株の処遇について楽天側では3月までに結論を出す方針を示している。大幅な評価損を計上した上に、提携戦略などにも具体的な成果はなかったが、現在の楽天株はその「大失敗」をも織り込んだ水準にある。

 TBS株問題は、本業のEC事業が絶好調な楽天株にとって、最大にして唯一のマイナス材料だった。3月、仮に楽天株が「放送と通信の融合」への白旗とも言えるTBS株売却に進んだ場合、楽天株は問題決着を好感されて本格的な上昇に進むとの期待が高まっている。今回発表された大規模な評価損計上は、そのシナリオへの第一歩とみられている。

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