ということでこのE1191をケータイとして評価しようとするのはそもそもの間違いだった。やはりエンタメマシンとして使ってみるべきだったのだろう。
ということでまずは動画の再生。プレーヤーの画面の初期表示はディスプレイを縦に使うが、画面タップすることで横方向の全画面表示となる。うーむ、これこれ、これですよ!そこらの多機能ケータイよりもはるかに動画が見やすい。さすがはマルチメディアケータイE1191だ!
ところが困ったことが発生した。動画を早送りしようと本体下のボタンを押しても、動画の再生位置を動かすことができない。巻き戻し、再生、早送り、の3つのボタンがあるのに何の反応もないのだ。付属のマニュアルを読むと「本体下(側面)のボタンは音量の上下ボタンです」。
再生コントロールボタンに見えるのに、実はただの音量上下ボタンだったなんて、さすがは中国メーカーだ(苦笑)。
では最大の売りであるゲーム機能に行ってみよう!ってことで画面内のゲームアイコンをタップしてゲームを起動。ゲームは5種類がプリインストールされている。せっかくなので中国語のタイトルのゲームをやってみることにした。
起動音が鳴ってゲームが開始。ん?なんか音が篭っている。画面の動きもなんだか遅い?絵の表示がビットマップっぽい?文字の表示もドットが目立つぞ。うーん、これは、もしや……。
はい、内蔵ゲームはあのファミコンのゲームのよう。エミュレーターが内蔵されているのだろうか?それにしてもゲームの動きが遅い。バックグラウンドのゲームサウンドもなんだか遅いし……おまけに画面左の3つのボタンが使えるものがあったり使えなかったりする。ゲームは残念ながら実用性はかなり厳しいようで、素直に最新のポータブルゲーム機を買ったほうが幸せになれるだろう。
ということでE1191、究極のマルチメディアケータイと期待して買ってみたものの、どうも全体的に中途半端な仕上がりのようだ。中古で1万円くらいで買ったのだが、ま、やっぱり値段相応というところか。
でも人に見せると「なんですかそれ、ケータイですか?」と必ず驚いてくれるのがうれしい(笑)。見た目で驚かせることができる、それだけでも買う価値のあるケータイかもしれないなぁ。
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