上場したグリー社長に訊く、売上高9倍成長の秘密 - (page 4)

永井美智子(編集部)2008年12月18日 00時00分

――上場することで、常に売上高や利益の拡大を強く求められるようになりますよね。

 もちろん社会的責任は当然感じています。ただ、それは上場していようが、していまいが、いつでもあることではないかと思うんです。働いている人がより成長できるように会社も成長させたほうがいいし、多くの人に自社サービスを使ってもらうためにも会社の売上を伸ばして、財務基盤を安定させたほうがいい。

 会社を成長させていく中で、ユーザーも社員も出資者も幸せになっていく。それは(上場していなくても、した後も)一貫して変わらないものだと思います。

――今後はどういう層を狙っていきますか。

 全日本人を狙うというのがテーマです。いまは40代の割合が増えていて、全体の11%を占めています。特にこの層を狙ったマーケティングをしているわけではないのですが、そういった層でも居やすい場になっているのかなとは思いますね。

――M&Aの計画は。

 今のところ、特に考えていないですね。

――今後グリーをどういう会社にしていきたいですか。

 インターネットのサービスで世の中を変えていくんだとか、そういうのが好きでこの仕事を始めたというのもあって、今後もインターネットを通じて世の中を楽しくしたり、便利にしたり、あるべき姿に変えたりということををやりたいなと、最近常々思います。

 サービス自体は時代に応じて変わるのかなと思います。アップルや任天堂のように、自分たちの領域を持ちながら、新しいサービスを時代ごとに生み出し続けられる。僕らでいうとSNSやモバイル、ゲームなど、時代によってサービスは変わると思うんですが、それは変わっていっても全然良いと思うんですよね。時代ごとに最先端のサービスを作り続けていければいいし、それによって世の中を変えていければいいなと思っています。

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