最新の調査によると、消費者のプライバシー保護に関し、一般的なアメリカ人が感じる信頼度は、1年前と比較して金融機関で低下した一方、IT企業では上昇しているという。同調査では、American Expressが3年連続で首位になった。
オークションサイトのeBayは、8位から2位に順位を上げ、IBMは3位にとどまった。Amazon.comは、5位から4位となり、Hewlett-Packardは16位から6位と飛躍的に順位を伸ばした。Apple(8位)、Yahoo(14位)、そしてMicrosoftは順位を上げた。Facebookは初めてトップ20位内に食い込んだ。だが、Googleは2007年の10位から順位を下げた(この調査を実施したPonemon Instituteの会長であるLarry Ponemon氏によると、同調査はトップ20位圏外の企業の情報を提供していないので、MicrosoftとGoogleの順位は不明だという。しかし、両社ともトップ50位以内とのことである)。
一方、Charles Schwab、Countrywide、Bank of Americaはトップ20位圏内から脱落してしまった。
「これは、イメージ対現実の問題である。これには相関関係があるはずだ」とPonemon氏はインタビューで述べる。実際のところ、調査結果でイメージと現実の間に相関関係はあったのかという問いに対し、同氏は「そう期待している」と答えた。
American Expressが首位の座を占めたことに関し、Ponemon氏は「同社のプライバシー保護が進歩しているというカスタマーサービスの説明により、人々は同社を信じている」と述べる。
一方、IBMは、「IT企業でも伝統のある企業であり、信頼がおけると見なされている」と同氏は述べた。
また、回答者は、ID窃盗や、個人情報が管理不能になることも恐れている。62%の回答者が、ID窃盗がプライバシー情報管理に関する企業のイメージに最も影響を与えると考えている。一方、企業管理の個人情報が侵害された際に送られる通知が企業のイメージに影響を与えるという回答は53%だった。自分の個人情報を管理できていると感じる、と答えた回答者は45%にとどまり、73%の回答者が、プライバシーの保護が重要あるいは大変重要であると答えている。
この調査にあたり、米国の6486名の成人が、最も信頼できる企業および最も個人情報の安全保護対策をしている企業を挙げるよう質問された。この調査は、消費者プライバシーの監視団体であるTrusteの依頼を受け2004年から実施されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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