Blu-rayソフト、前年同期比で3ケタの伸び--GfKジャパン調べ

加納恵(編集部)2008年11月28日 18時58分

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfKジャパン)は11月28日、2008年1〜9月期のBlu-rayソフト市場の動向をまとめた。それによる数量ベースで前年同期比357%、金額ベースで同373%の伸びを示し、3ケタの成長を続けていることがわかった。

 中でも好調に売上を伸ばしているのが、国内アニメと洋画の2ジャンル。国内アニメは新旧あわせ、毎月10タイトル前後がコンスタントにリリースされていること、洋画はタイトル数が多く、年末年始などの需要期には大作が発売されるなど、話題性もあることが特徴だ。こうした要因から2ジャンルが市場を牽引していく構図は今後も続くとGfKジャパンは分析している。

Blu-rayソフトジャンル別金額構成比と国内アニメ実売タイトル数/ジャンル別金額構成比の規格別比較Blu-rayソフトジャンル別金額構成比と国内アニメ実売タイトル数/ジャンル別金額構成比の規格別比較(クリックすると拡大します)

 一方、販売チャネル別で見ると、インターネットショップなどのEコマースが42%と半数近くを占める。追って家電量販店の30%、メディアストアの27%と続く。

全Blu-rayソフトチャネル別金額構成比(左)と「邦アニメ」「洋画」Blu-rayソフトチャネル別金額構成比(右)全Blu-rayソフトチャネル別金額構成比(左)と「邦アニメ」「洋画」Blu-rayソフトチャネル別金額構成比(右)(クリックすると拡大します)

 GfKジャパンでは7月の段階で、Blu-rayソフト市場は年末にも50億円市場に達すると予想していたが、その予想はほぼ達成できる見通しとしている。

 ただし、DVDソフト販売量に比べるとBlu-rayソフトの構成比はいまだ数%。VFXを多用した洋画大作や国内アニメ作品など、好調なタイトルもあるものの、Blu-rayソフトがDVDソフト市場の過半数を 占めるのは、まだ先になりそうだとGfKジャパンは予想している。

 今後、一般層への普及を狙うには、発売タイトル数の充実、ジャンルの早期拡充に期待されるところが大きいとのことだ。

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