ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK)は、北京五輪商戦で注目されていたBlu-rayレコーダーの動向をまとめ、発表した。これによるとデジタルレコーダー全体で、開幕の直近週(2008年7月28日〜8月3日)は、数量ベースで前年比136%の伸長を記録。うちBlu-rayレコーダーの構成比は、数量ベースで4割、金額ベースで6割に達したという。
春商戦では前年比110%程度で推移していたデジタルレコーダーだが、開幕の約6週間前から需要が本格化。各社の新製品が登場した2007年11月の第1週と比較しても、2008年8月期は販売数量で3.5倍増を記録した。一方で平均単価は17%のマイナスとなっており、低価格モデルの発売が市場を牽引したことを示した。また、2008年2月に発表されたHD DVDの撤退により、次世代DVD規格が統一されたことも、販売加速の要因としている。
ユーザー層は「現在持っている製品に加えて新しい製品が欲しかった」(51%)、「以前持っていた製品はまだ使えるのだが、新しい製品に買い換えた」(31%)を購入理由に挙げる人が80%以上に上り、買い増し率の高さを裏付ける結果となった。
また、各社が積極的にアピールしているBlu-rayレコーダーと薄型テレビとの連動操作だが、同時購入がもっとも多いメーカーはソニーとなり、その後松下電器、シャープと続いた。これに対しGfKは「現在で3シリーズ目となる、テレビCMや交通、屋外広告にて、一貫して次世代画質への認知訴求を行ってきたことの効果も現れていると見られる」と分析している。
GfK調査によると、2008年上半期の指名買い購入率は松下電器の「DIGA DMR-BW800」が1位となっており、同時に製品満足度でも1位という結果になったという。その理由としては「簡単操作」「Wチューナ搭載(W録画)」「DVDへのハイビジョン録画」に対して高評価を獲得しており、「AVCHD規格の記録映像がハイビジョン画質でDVDに記録できる」などハイビジョンビデオカメラとのデータ連携機能など周辺機器との連動性も評価されているようだ。
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