ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfKジャパン)は11月14日、家電量販店におけるデジタルフォトフレームの販売動向を発表した。それによると2008年の販売台数は約23万台が予想され、前年比8倍になる見通しだ。
需要増のきっかけになったのは、ソニーが春に投入した「S-Frame」シリーズ。この市場へは再参入となる同社だが、10月時点でメーカーシェア1位となっている。新規参入では「Vredefort(フレデフォート)」ブランドを持つテクタイトが好調に推移しており、同シェア2位を獲得している。
また、メーカー数は1月時点で8社だったものが10月には25社へ、製品数も1月に15モデルだったものが10月は60モデルへと急拡大しているとのこと。今後のクリスマス商戦、年末年始の帰省需要なども期待されることから、GfKジャパンでは、当初約9.5万台としていた、市場予測を約23万台へと大幅に上方修正した。
需要が高まるにつれ、人気商品のスペックも一変しており、現在の主力は7インチモデル。6月の時点では全体の80%を占めるほどで、対応機種も27モデル(10月時点)と選択肢が最も多いとされる。
一方7月以降は4インチ未満の小型モデル人気が上がってきており、今後は低価格モデルとして市場を下支えするものと見られる。
ただ、平均価格は5月に1月の1.3倍となったものの、以降は下落基調に転じており、10月時点の平均価格は1月並みまで下落。ただし、GfKジャパンでは価格競争からの単価下落というよりも、低価格商品までラインアップが広がったことで、結果的に平均単価が低下したと見ており、市場拡大の後押しの要素としている。
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